PF割引のポイントを教えてください。
よくある間違いが、3点ほどあります。
ひとつは、アタリ枠の入れ方です。
通常の名刺サイズは、91ミリ×55ミリですが、
アタリ枠は、94ミリ×58ミリにしてください。
このサイズは、フチ無し印刷がある場合、切り落とされる部分を含んだサイズです。
天地左右、1.5ミリずつが切れ落とされて、仕上がり91ミリ×55ミリになります。
フチ無し印刷が無い場合も、このサイズでお願いします。
タテ型名刺の場合は、どうすればいいですか。
タテ型名刺の場合は、90度回転させてヨコ型になるようにデータを作成してください。
回転することにより、画像の位置などが変わる場合は、タテ型名刺をEPSファイルで保存して、そのファイルを新しいファイルに配置してから90度回転させて印刷ファイルとしていただいても結構です。
フチ無し印刷の場合は、どうすればいいですか。
フチ無し印刷は、切り落とされる部分を天地左右、1.5ミリずつ塗り足してください。データを91ミリ×55ミリの、ギリギリのサイズで製作すると、断裁した時に白フチができてしまう可能性があります。
写真や図形や色アミ、などが切り落とされる場合は、塗り足しをお願いします。
塗り足した図形などは、94ミリ×58ミリの枠で、その他の名刺のデータをグループ化して、クリッピングマスクするとピッタリのデータになります。
他に間違いやすい点はありますか。
ふたつめは、文字のアウトライン化です。
IllustratorのバージョンはCS以降、文字情報をアウトライン化しなくても埋め込めるようになりました。
データがPF割引をクリアしていれば、アウトライン化も必要ありません。
ただし、塗り足しが足りなかったり、アタリ枠が入っていない場合は、ファイルを開く必要があります。
この時、文字のアウトライン化ができていないと、弊社のPCに入っていないフォントは別フォントに置き換わってしまいます。つまりデータの修正ができない状態です。
これを防ぐためにも、文字のアウトライン化を、お願いします。
全ての文字データを選択して、メニューの「書式」から「アウトラインを作成」を選んでください。
文字データは、図形データに変換されます。
保存のファイル形式はAIファイルで良いですか。
いいえ、違います。3つめに多い間違いは、AIファイルでの保存です。
AIファイルは、アートボードに依存しますので、アートボードが91ミリ×55ミリで作ってあると、印刷用に面付する時にフチ無し用に作った塗り足しが反映されません。
保存ファイルは、EPSファイルでお願いします。
EPSファイルは、アートボードに依存しないので、アタリ枠やクリッピングマスクが反映されます。
他に注意点はありますか。
スミ(ブラック)の指定の面に、カラー成分がある場合です。
多いのはQRコードのデータが配置してあり、そのデータがRGBデータである場合、カラー成分あり、になってしまいます。
データをリンク配置ではなく埋め込みにして、全てのデータを選択して、メニューの「編集」から「カラーを編集」、「グレースケールに変換」を選べばデータはグレースケールに変換されます。
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