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四毒抜き:食の選択と本質

  • 執筆者の写真: 渡邉 定好
    渡邉 定好
  • 2月17日
  • 読了時間: 4分

四毒抜きという考え方は、現代の食生活や農業生産におけるどのような問題点を浮き彫りにしているのか?


  • 小麦の品種改良による影響:小麦は1万5千年前から栽培されており、日本でも弥生時代から存在していましたが、近年、小麦の品種改良によりグルテン過敏症の発症原因であるグリアジンの量が40倍に増えたことが指摘されています。これは、便利さや効率性を追求した結果、食品の品質が変化し、身体に悪影響を及ぼす可能性があることを示唆しています。

  • 農薬や遺伝子組換え食品の問題:セリアック病の原因として、グルテンだけでなく、収穫前除草剤や遺伝子組換え食品に含まれるBtタンパク質が指摘されています。これは、現代農業における農薬や遺伝子組換え技術の使用が、健康に悪影響を及ぼす可能性があることを示唆しています。

  • 植物性油脂の過剰摂取:リノール酸(オメガ6系脂肪酸)は必須脂肪酸ですが、現代の食生活では過剰摂取になりがちであり、それが問題視されています。日本の伝統的な料理はもともと油をあまり使わないため、食生活の変化が健康に影響を与えている可能性があります。

  • 乳製品の質と飼育方法の問題:牛乳に含まれるカゼイン、特にα-カゼインが問題視されていますが、それ以上に、成長ホルモン、抗生物質、ワクチンなどの飼育方法が問題であると指摘されています。これは、乳製品の品質が飼育方法に大きく左右されることを示唆しています。

  • 甘いものの過剰摂取と生活習慣の問題:白砂糖や遺伝子組換えの果糖ブドウ糖液糖などの直接糖の摂りすぎは問題ですが、その背景にはストレスの多い暮らし方があり、安易に甘いものを断つだけでは悪循環に陥る可能性があると指摘されています。

  • 成分のみに焦点を当てることの問題点:四毒抜きという考え方は、ともすると成分のみを悪者にしてしまい、飼育方法や栽培方法の問題点を隠してしまう可能性があると指摘されています。

  • 生産者への影響:四毒抜きだけが広まってしまうと、自然に、美味しく、安全に飼育・栽培しようとしている生産者が煽りを食ってしまう可能性があると指摘されています。改善すべきは消費者側の食ではなく、食を供給する生産側であるという意見も述べられています。

これらの問題点を考慮すると、四毒抜きという考え方は、現代の食生活における食の選択、バランス、そして食を取り巻く生産側の問題を考えるきっかけになると言えるでしょう。


なぜ近年グルテンが合わない人が増えたのか?

近年グルテンが合わない人が増えた理由として、以下の要因が考えられます。

  • 小麦の品種改良:1万5千年前から栽培されていた小麦ですが、近年の品種改良により、グルテン過敏症の発症原因であるグリアジンの量が40倍に増えたことが指摘されています。便利さや効率性を追求した結果、小麦の品質が変化し、身体に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。

  • 農薬や遺伝子組換え食品の影響:セリアック病の原因として、グルテンだけでなく、収穫前除草剤や遺伝子組換え食品に含まれるBtタンパク質が指摘されています。

  • 食生活の変化:現代の食生活では、伝統的な日本食と比較して小麦製品の摂取量が増加している可能性があります。

  • その他の要因:ストレスの多い生活習慣なども、グルテンに対する身体の反応に影響を与える可能性があります。


四毒抜き食事がつまらないと筆者は述べる理由は?


食事が制限されることによる満足感の低下が考えられます。

四毒抜きとは、小麦、植物油、乳製品、甘いものを抜く食事法ですが、筆者は個人的に「なんだかつまらない食事だなぁ」と感じています。特に甘いものに関して、普段からストレスの多い暮らし方をしている人が甘いものを断つと、かえってストレスが増えるという悪循環に陥る可能性を指摘しています。暮らし方や生き方を見直さずに、直接糖をやめて健康になろうとすることは、本質から外れていると考えています。

また、成分を悪者にする考え方にも疑問を呈しています。四毒抜きの考え方が、飼育方法や栽培方法の問題点を隠してしまう可能性があるため、好きではないと述べています。できるだけ自然に、美味しく、安全に飼育・栽培しようとしている生産者が、四毒抜きという考え方が広まることで不利益を被ることを懸念しています。


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