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非対応PCへ簡単Windows 11 24H2更新

渡邉 定好


コマンドも半自動化【最新版】

古い Windows PC を Windows 11 24H2 へ手軽に更新する主要な手順と注意点は以下の通りです。

主要な手順:

  1. 互換性の確認: 古い PC であっても、いくつかの基本的な要件を満たしている必要があります。特に、64 ビット版の Windows 10 がインストールされている必要があります。また、CPU は Intel Core i シリーズまたは AMD Phenom シリーズ以降のものが推奨されます。あまりにも古い CPU (Intel Core i より前、AMD Phenom より前) は、Windows 11 24H2 で使用される SSE という拡張命令に対応していないため、対象外となる場合があります。ご自身の Windows のビット数を確認するには、スタートメニューを右クリックして「システム」を選択すると表示されます。

  2. Flyby11 のダウンロード: Web ブラウザで「FL by 11」と入力して検索し、GitHub の Flyby11 のページにアクセスします。**「Releases」**セクションから最新のバージョン (現在は 1.6 ですが、将来的に変更される可能性があります) の FL by 11.zip ファイルをダウンロードします。

  3. Flyby11 の展開: ダウンロードした ZIP ファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択して任意の場所に展開します。

  4. Flyby11 の実行: 展開したフォルダ内にある Flyby11.exe を実行します。セキュリティ警告が表示される場合がありますが、多くのユーザーによって問題がないことが確認されているため、許可しても大丈夫と考えられます。

  5. ISO ファイルのダウンロード (推奨): Flyby11 の画面で、「Feed を使用してダウンロード推奨」と書かれた Microsoft のリンクをクリックします。

  6. バージョンの選択: バージョンは「Windows 11 cont 24H2」、エディションはご自身の環境に合わせて選択し、「Continue」をクリックします。言語は「Japanese」を選択し、「Continue」をクリックします。

  7. ISO ファイルのダウンロード: その後、ISO ファイルのダウンロードが自動的に開始されます。Microsoft のサーバーの制限などによりエラーが発生する場合があります。その際は、6 時間程度時間をおいてから再度実行してみてください。

  8. ISO ファイルの選択: ダウンロードが完了したら、「Select from computer」をクリックし、ダウンロードフォルダにある Windows 11 の ISO ファイルを選択して「開く」をクリックします。

  9. ISO のマウント: ISO ファイルがマウントされるまでしばらく待ちます。

  10. セットアップの開始: 「許可しますか?」というメッセージが表示されたら「はい」をクリックします。Windows サーバーのインストール画面が表示されますが、これは Windows 11 の互換性チェックを回避するためのものです。

  11. 更新オプションの選択: そのまま「次へ」をクリックします。もし更新中にエラーが発生する場合や、更新に時間がかかりすぎる場合は、「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」で「実行しない」を選択し、後で手動で更新することも可能です。

  12. ライセンス条項への同意: ライセンス条項を確認し、「同意する」をクリックします。

  13. 引き継ぐ項目の選択: 通常は「ファイル、設定、アプリを保持する」を選択して「次へ」をクリックします。

  14. インストール: 更新プログラムのダウンロードと構成が始まり、その後 Windows 11 のインストールが開始されます。完了すると、Windows 11 24H2 が起動します。

主な注意点:

  • Microsoft および PC メーカーのサポート対象外: この方法は、Windows 11 のシステム要件を満たさない PC を対象としているため、Microsoft や PC メーカーのサポートは受けられません。何が起きても自己責任となります。

  • 既存の制限は変わらない: Flyby11 はインストール作業を簡略化するツールであり、Windows 11 の基本的なシステム要件 (64 ビット版、CPU の世代など) を完全に無視できるわけではありません。

  • 32 ビット版 Windows 10 からの直接アップグレードは不可: 32 ビット版の Windows 10 からこの方法で直接アップグレードすることはできません。新規インストールであれば Rufus などのツールを使用する方法がありますが、Flyby11 の手順とは異なります。

  • 古い CPU の制限: Intel Core i や AMD Phenom より古い CPU を搭載した PC は、Windows 11 24H2 の要件を満たせない可能性があります。

  • ISO ダウンロードのエラー: ネットワーク環境などにより、ISO ファイルのダウンロードに失敗する場合があります。その際は、時間を置いて再度試すか、手動で ISO ファイルをダウンロードして Flyby11 に選択する方法を検討してください。

  • アップデート中のエラー: アップグレード中に予期せぬエラーが発生する可能性もゼロではありません。事前に重要なデータのバックアップを取っておくことを強く推奨します。

  • 半自動化ツール: Flyby11 は、従来の互換性回避手段である「setup /product server」コマンドなどを半自動化したものです。

Flyby11 を利用することで、比較的簡単に古い PC を Windows 11 24H2 に更新できますが、上記のような注意点を理解した上で実施するようにしてください。


Flyby11 は既存の更新方法と何が違うのか。

Flyby11 は、Windows 11 のシステム要件を満たさない PC を Windows 11 24H2 へ更新するために利用されるツールであり、通常の Windows アップデートとは異なる目的と方法を持っています。

既存の更新方法との主な違いは以下の通りです。

  • 対象となる PC: 通常の Windows アップデートは、Windows 11 のシステム要件を満たしている PC を対象としており、Windows アップデート機能から直接実行できます。一方、Flyby11 は、Windows 11 の使用を満たさない古い PC を対象としています。本来であれば Windows 11 にアップデートできない PC に対して、Microsoft や PC メーカーのサポート対象外となる方法で更新を試みるものです。

  • 実行手順の簡略化: Flyby11 は、これまで存在していた互換性チェックを回避する手段を自動化しています。具体的には、従来の回避策である「setup /product server」コマンドを手動で実行する必要があったのに対し、Flyby11 はこれを半自動化しています。

  • ISO ファイルの取り扱い: Flyby11 は、Windows 11 24H2 の ISO ファイルのダウンロードを推奨する機能を提供しており、ダウンロード後の ISO ファイルのマウントも自動で行ってくれます。これにより、手動で ISO ファイルをダウンロードしたり、マウント作業を行う手間が省けます。

  • コマンド操作の不要化: 従来の回避策では、コマンドプロンプトを使用する必要がある場合がありましたが、Flyby11 を使用することで、ほとんどコマンドプロンプトを意識せずに、画面の指示に従ってクリック操作を進めるだけで更新作業が行えます。これにより、PC 操作に不慣れなユーザーでも比較的簡単に Windows 11 への更新を試せるようになります。

ただし、Flyby11 はあくまで既存の回避策を使いやすくしたツールであり、Windows 11 の基本的なシステム要件を完全に無視できるわけではありません。例えば、32 ビット版の Windows 10 から直接アップグレードすることはできません。また、Intel Core i シリーズや AMD Phenom シリーズよりも古い CPU を搭載した PC は、Windows 11 24H2 の要件を満たせない可能性があります。これらの制限は Flyby11 を使用しても変わりません。

要するに、Flyby11 は、システム要件を満たさない PC を Windows 11 24H2 へ更新するための手間を大幅に削減し、よりユーザーフレンドリーな方法を提供するツールと言えます。


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